岩永 哲

今週の広島は南部中心によく雨が降りました。
今月の雨量は南部では平年の6月2倍以上に。
特に福山では6月としては観測史上2番目に多くなっています(1942年以降)。




県内では土砂崩れによる家屋の全壊や列車の脱線、
河川の氾濫による広範囲の浸水など被害が相次ぎました。
1日1日でみるとそれほどビックリする雨量ではないですが、
今週のように雨が降り続けると災害が起きやすくなります。



ところで今週は九州での記録的な大雨を含めて
大雨や洪水といった警報以外の
普段あまり聞き慣れない気象情報を聞いたと
感じた方もいるかもしれません。


このうち「土砂災害警戒情報」
大雨警報の発表中に
特に土砂災害の危険性が高まった際
気象台と県が共同で発表するものです。
市町単位で発表されますが、
その中で特にどのあたりが危険かについて
気象庁の土砂災害警戒メッシュ情報
広島県防災ウェブの土砂災害危険度情報などを見ると
具体的にイメージしやすいです。

「記録的短時間大雨情報」
数年に一度レベルの猛烈な雨が降った場合に発表されます。
広島県での発表基準は1時間110ミリを観測・解析した場合です。
この情報が出たような降り方では
少なからず災害が起きている可能性が高く、
2年前の広島での豪雨災害の際も発表されています。

この2つは、「情報」という名称から
ちょっと弱い印象を受ける方もいるかもしれませんが、
警報よりも危険度のランクは上です。
災害発生の切迫度がより高い状況にある

認識する必要があります。


一方、川の増水や氾濫の危険度を示す情報もあります。
県内の大きめの河川については
「指定河川洪水予報」が発表されます。
その他の河川についても
水位の観測点がわりと細かく整備されていて
ほぼリアルタイムで危険度を確認することが可能です。

河川の危険度は
水位に応じてレベル1~5に分けて発表され、
レベル4(はん濫危険情報)になると
いつはん濫してもおかしくない状況。
レベル5の情報の場合は
すでにはん濫が発生したことを示しています。

 ・川の防災情報(国交省)
 ・広島県防災ウェブ

ここ10年ほどで気象に関する多くの情報が
より簡単にリアルタイムで入手できるようになりました。
さらにスマートフォンの普及で
時間や場所を選ばずにどこでも可能となっています。
ただ必ずしも有効に役立てられていない現状があります。

雨の降り方に関して気象レーダーを確認することは
かなり身近なことになってきていると思いますが、
それ以外の気象情報についても活用しながら
災害から身を守ることにつなげてもらえればと思います。



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