岩永 哲

毎週金曜は岩永が担当です。
今回は天気ではなく地震についてちょっと触れたいと思います。
今週、イマなまっ!やニュース6の特集でもお伝えした
「広島をとりまく活断層」についてです。
少々長くなりますがよければご一読を…。


活断層はこれまでに確認されただけで全国に2000以上あるとされています。
広島県内にもあちこちに点在していますが、
これまで中国地方は比較的活断層の少ないエリアと言われていました。
ただ、活断層に詳しい広島大学の 中田 高 名誉教授(変動地形学)によると、
最近、特に広島西部から山口中部にかけては
これまで考えられていた以上に活断層が集中する
ことがわかってきたといいます。
全国的にも活断層が多いエリアになりつつあるそうです。



活断層は過去に大地震が繰り返し起こっている痕跡です。
その多くは空中写真を解析することで見つけ出されています。
例えば山口と広島の県境を流れる小瀬川。
川の流れを見ると、瀬戸内海に流れ込む手前で川の流れが
大きく変化している場所があります。

中田さんによると、これは付近を走る活断層である「大竹断層」が
過去数十万年にわたって繰り返し同じ向きに動いたことで
川の流れが地形に引っ張られた結果だと考えています。
「川の流れの変化」=「過去に繰り返し大地震が起きた証拠」だといいます。


すでに確認されている活断層はネットなどで広く公開されています。
特に主要活断層と呼ばれるモノは、都市圏活断層(国土地理院)で
かなり細かい精度(どこの自宅の下を通るかくらい)でわかります。
※もちろん位置について多少の誤差はありますが…。



広島県内にある活断層についても、
五日市断層や己斐断層、岩国断層帯や長者ケ原断層について見ることができます。

<産総研 活断層データベース>
<国土地理院 都市圏活断層図>





今回の熊本地震を引き起こした活断層(布田川・日奈久断層帯)は、
今から15年以上前に中田さんらによって調査され情報は公開されていました。
今回の地震のあと、震源近くでは
あちこちで地震による地表のずれ(主に右横ずれ)が出現していますが、
その多くは事前に推定されていた活断層に沿って広がっています。


中田さんは
「地表に残された過去の地震の繰り返された証拠を見つけて
 活断層を認定するが、今回の熊本地震の活断層も証拠があったということ。
 そして過去に動いたから将来も動くと、そして今回実際に動いた」と語っていました。

「活断層が確認されていない≠活断層がない」なので注意は必要ですが、
まだ確認したことがないという方は、
せめてすでにわかっている活断層について一度確認してみてはいかがでしょうか。



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