岩永 哲

きょうの広島県内は
青空が見えたかと思えば
急にザっと雨が降るなど
とても変わりやすい天気でした。
多くの朝の天気予報は
ここまで降るような形で
言及はしていなかったので
「思いがけず雨に打たれた」
といった方もいたかもしれません。

SNS上では昼前~昼すぎにかけて
「ひょうやあられが降った」
といったような情報が
数多くあがっていました。
庄原市でロケをしていた
伊東平アナウンサーからも
映像が届きました。




きょうの天気コーナーでは
午前11時ごろに
広島市東区や安佐南区で
あられが激しく降る様子や
午後2時ころに庄原市で
伊東平アナが撮影した
映像を紹介しました。

その2つの時刻の気象レーダーでは
広島市や庄原市で局地的ですが
一時的にやや強い降水を示す
黄色いエリアが確認できます。
こうした場所で
あられが降ったようです。



県内の広い範囲であられが降ったのは
上空に寒気が入ってきょう昼前後は
一時的に大気の状態が
不安定となったためです。

きのうまでまとまった雨を降らせた
前線を伴う低気圧が通過したのち、
一時的に西高東低の
冬型の気圧配置となり、
山陰沖には上空5500メートルで
氷点下30度以下の
この時期としては強めの寒気が
入った一方で、
冬に比べて地上の気温が高いため、
上空と地上の気温差が大きくなり
大気の状態が不安定となりました。

流入する寒気の南東側で
特に大気の状態が不安定に
なりやすいことがあります。


ところであられひょう
何が違うのかとよく聞かれますが
違いは粒の大きさです。
 5ミリ未満 → あられ
 5ミリ以上 → ひょう

と呼ばれています。

あられは上層の氷の粒が落下する際に
過冷却雲粒がくっついて
成長したものです。
(過冷却雲流は雲の中で
 0℃以下の状態でも凍らずに
 液体のまま存在している状態)

さらにあられが雲の中で何度も
上下に大きく行ったり来たりすると
表面が融けたり凍ったりを繰り返し
さらに大きく成長したモノがひょうです。

きょうの広島県内の映像を見る限りは
多くがあられだったようです。

これまでの冬の間は上空の寒気は
雪か雨かの判別や
大雪となる可能性があるかといった
雪に関する目安として
多く取り上げられてきました。
ただ、これからの季節も
「上空の寒気」は注目してほしい
キーワード
です。

これからの季節は
地上の気温が高くなる一方で
上空にその時期として
強い寒気が入り
大気の状態が非常に不安定となると
ひょうやあられ、
突風や竜巻などといった
より激しい気象現象が
引き起こされるからです。
 ・上空に強い寒気
 ・大気の状態が不安定

といった言葉を聞いたら
注意するようにしてください。




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