岩永 哲

こちらの映像はきょう正午、
広島城のサクラの様子です。
今週はじめはほとんど
咲いてませんでしたが、
ここ数日の20℃前後の暖かさで
一気に花が開いたようです。
すでに二部咲きくらいでしょうか。
来週には見頃を迎えそうです。



イマナマ!では広島城にある
一つのサクラのつぼみを
「いわ桜」と勝手に命名して
定点観察してお伝えしていました。

ことしは3月4日に
つぼみを決めましたが
開花が記録的に早かったため、
本日、咲いてしまいました。
たった2週間で観察終了です。


ところで全国トップを切って
先週3月11日に気象台から
桜の開花が発表された広島。
今シーズンから新たな標本木で
観測が始まったことは
以前のブログでもお伝えしました。

全国トップ!広島の桜開花発表ですが…(RCC天気ブログ)

昨シーズンまで標本木だった
男子トイレ前にある旧標本木は
今週3月17日午前に
6輪が咲いているのを確認。
新標本木の6日遅れで
気象庁の開花発表基準である
「5~6輪開花」となりました。



気象台は同じ縮景園内で
標本木を変更するにあたって
新たな標本木の候補として
園内にある
6本のソメイヨシノを選び、
2013年~2020年の8年間
開花日と満開日の比較調査を
実施していました。
その結果、最も旧標本木に
咲き方が近かった木を
新たな標本木としています。

ただまったく同じわけではなく、
開花日でいうと、
同日~最大3日早くなったほか、
満開日については
同日~最大5日早い記録でした。
逆に新たな標本木の方が
開花日、満開日が遅くなることは
ともになかったようです。

一方で、気象台は
開花日、満開日ともに
平年日を変更しませんでした。
このあたりは、
比較的元気な新標本木と
老木となった
旧標本木の違いがあるとはいえ
これだけ差があると
正直、どうなんだろうと
感じるところはあります。



さらに標本木には
なにかあったときのために
標本木(副)も存在します。
今回の標本木の変更に伴って
このサブの木も変更されました。
同じ縮景園内に2本あります。

3月17日に標本木(副)を
見て回りましたが、
うち1本は咲いておらず
もう1本はチラホラ咲き始めで
標本木よりは明らかに
咲き方は遅いようでした。

ソメイヨシノはそのほとんどが
クローン個体と言われていますが、
なかなか同じように咲く木は
簡単には見つからないのでしょう。



広島のサクラの標本木は
1990年から縮景園で
観測が行われていますが、
それより以前は
広島市中区の江波山にありました。

現在の江波山気象館
(かつての広島地方気象台)
の道路沿いのソメイヨシノが
広島の標本木でした。

また、サクラの開花発表の基準は
現在は
「標本木で5~6輪が開花」
ですが、
2002年までは
「花が数輪以上開花」

だったそうです。


RCCの過去のニュースにあった
1980年代にサクラの標本木を
気象台職員の方が
観測する様子を紹介しましたが、
枝をグイグイ引っ張るなど
けっこう大胆です。

今でこそ、
サクラの開花発表が
大きな注目を集め、
全国トップともなると
全国ニュースとして
取り上げられたりましますが、
昔はもっと
ザックリしていたのかもしれません。




TOP