岩永 哲


こちらはきょう正午ころの
庄原市高野の様子です。
久々の雪景色が広がっています。

高野にある気象庁のアメダスでは、
きょう午前中に一時4cmの
積雪を観測しました。
実は高野では
昨夜~けさに記録した積雪が
今シーズン初となる
1㎝以上の積雪
でした。

(おそらく今季初の積雪ですが、
 アメダスは自動観測のため
 これまでにうっすら
 1㎝未満の雪が積もった時が
 あった可能性はあります)



この冬は全国的に連日、
記録的な暖冬のニュースが
伝えられています。

広島県内も記録的な暖冬で
例年と大きく異なる観測記録が
色々と出ています。



一つ目のキーワード「少ない」は
この冬に降った雪の量
です。
高野は広島県内でも
有数の豪雪地帯ですが、
1月末になるまで
積雪を記録しなかったのは異例です。

高野のアメダスに観測記録が残る
過去30年間について、
12月と1月に降った雪の量をみると
合計の平年の値は325cmです。
(12月114cm、1月211cm

一方、今シーズンは
昨夜~けさの5㎝のみ…。


昨シーズンも暖冬で
雪不足と騒がれましたが、
今シーズンは圧倒的に上回る
記録的な雪不足です。

きょうのRCCニュースでは
スキー場の関係者が県に対して
支援を求める動きもありましたが
スキー場や除雪作業にあたる業者、
農業関係者などへの影響は深刻です。

RCCニュース:記録的な暖冬
「災害級の打撃」スキー場悲鳴




二つ目のキーワード「遅い」は
初雪観測の遅さ
です。

きょうはやや寒気が南下したため
瀬戸内側の一部にも
細切れの雪雲が流れ込んだ所もあり、
岡山や松山で初雪の発表がありました。
いずれも平年より1か月半近く
遅い記録となっています。
広島県内でも南部で弱い雪が
一時的にチラついた所はありましたが
広島での発表はありませんでした。

気象台が初雪を発表する条件は、
気象台周辺で
職員が雪(みぞれ含む)を
目視で確認した場合です。
広島地方気象台のある
広島市中心部では
降らなかったためです。

気象台に初雪の観測記録が残る
過去141年間(1879年~)で
これまで最も遅かったのは
1935年(昭和10年)
1月16日でしたが
この記録を大幅に更新中です。



そして三つ目が「暖かい」…。
ことし1月の広島市中区における
月間平均気温は8.2℃(きのうまで)ですが、
これは平年の平均気温(=5.2℃)に比べ
3℃も高くなっています。

※2/1追記
 上記グラフの1月平均8.2℃は
 1/1~1/30までの月間平均で、
 1/31まで含めた1月の平均気温は
 8.1℃となりました。 

記録が残る過去141年間で
1月の気温が高かった
上位5つの年と比べても
ことし1月の平均気温が
異例の高さであることがわかります。

※この冬の高温と少雪に関する
 気象庁の見解は以下のリンクを参照

気象庁HP:令和元年12月以降の高温と少雪の状況について(速報)



あすから2月…。
来週には立春を迎えて
一年で最も寒い時期を
過ぎていきますが、
このまま真冬らしさがないまま
春へと移っていくのでしょうか。

この先の1か月予報などみると
来週は多少寒気の影響を
受けそうですが
ガツンと強い寒波が
来そうな気配はありません。
その後は平年よりも
高い状態が続く予想です。
結局、この冬は
まとまった雪が降らないまま
春へと季節が
進んでいくかもしれません。



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