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今回は思いのほか長い入院になってしまった。しかも、くも膜下出血でも癌でもなく最近悩ませれていた逆流性食道炎でもない。腎臓という新しい分野での入院となった。家族もボクも「ちょっと高熱が出ちゃった。まさかインフルエンザ?」そんな感じの受診だったので「いますぐ入院しましょう」と言われたときはビックリだった。
病気慣れ、病院慣れしているつもりだったが「ああ、またちがう病気かあ」とちょっと絶望感を味わう。しかも実際今回は身体の元気が出ない病状だ。思うように目さえ開けるのが億劫だ。いつもは病室で原稿を書くのも、ささっと仕上げた。今回は起きることができない。
それでも10日たったころ抗生剤が効いてきたのか食欲も戻ってきて病院内でリハビリができるようになってきた。もちろん入院した直後から身体が悪くならないようにリハビリはセットされていたが、なかなかどうして内臓の病気が勝ってしまって動けない。ごはんだって喉を通っていかない。これではすぐにでも文字通りの寝たきりの人間ができてしまうのはわかっている。ものの1週間もかからない。実証ずみだ。
麻痺側の足や腕はみるみるうちに固まってしかも湾曲してくる。普段の自宅での地道なリハビリも1週間ぐらいでどんどん効果がなくなってくる。
だから今回の入院で、リハビリを入院のメニューに入れてくれるのは大変ありがたかった。
リハビリ担当の福田先生は「おうちに帰ったときに前よりひどくなってるねって言われないように頑張りましょうね」と最初に言った。
足をマッサージしこわばりをなくし自宅でなかなかできない平行棒を使っての重心移動の練習や、装具を使っての立つ練習などかなり本格的だ。大学病院でのしっかり設備が整っている病院だからこそできる。
自宅でも週1回リハビリ施設の整ったところに通い、プールにも通い、さらに週に3回マッサージにも来てもらっている。このマッサージの牧野先生がいなかったらまっすぐに座ることもできなくなっているであろうことはわかる。
けれど、リハビリは発病後(くも膜下)何百日かで直る見込みがない期間に入ったとみなされて健康保険の適用が打ち切りになってしまう。(「脳血管疾患等リハビリ」で日数上限180日)
そんな十把一絡げなことでほんとうにいいのだろうか?膨れ上がる高齢者の医療費問題の一環なんだろうが、こうしてリハビリが出来て健康でいられるほうが医療費もかからないんじゃないんだろうか?と思ってしまう。
しかもやったほうが絶対にいい。リハビリはその頑張りに絶対に答えてくれる。直る見込みがなくなるなんてきっとうそだ。