2017年が終わろうとしている。今年はいい年だった。息子も結婚し新しい家族が増えた。娘は就職して、ボクは広島にも帰れた。小さい波はあったものの落ち着いた年だった。明るい話題が多かった。なので今回は「今年のニュースで嬉しかったのは」と題して3位まで挙げたいと思う。

1位 「藤井4段が最多連勝記録を更新」「羽生永世七冠」になったこと。
さらに羽生さんは国民栄誉賞の授与も検討されている。昔から将棋が大好きなボクと息子にとっては大いに沸いた話題だった。
ボクが将棋を始めたのは3歳ぐらいのとき。国際ホテルの横に家があってその近くの商店街のおにいさんやオジサンが道路わきで将棋をやっていた。今、思えば縁台将棋のわりに棋力は強かったのだとおもう。
ボクはじっと横で見ていて指し方や戦術を学んだ。小学生になった頃には仲間に入れてもらって指したりもした。しかも近くに古本屋があってそこのにいさんが「ゆうじ、いつでもなんでも読んでいいけえね」そういわれていたので将棋の月刊誌や詰将棋の本もたくさん読んだ。
中学に入るとボクより強い相手にも巡りあいお互い切磋琢磨。働き始めてからも連載している週刊誌で将棋部を作って合宿までした。そんな無類の将棋好きだ。
羽生さんのタイトル戦にも出かけたり陰ながら羽生さんを応援していた。だから本当にこのニュースは嬉しかった。
2位 SONY が新型aibo 発表。
1999年ソニーがペットロボット「AIBO」を発売した。
その頃はAIという言葉も普及していなかった。あたらしい時代の予感にみんな沸き立った。取材したボクも何回家につれて帰ろうとおもったことか。価格は25万円。その値段にもかかわらず発売20分で日本向けの3000台はあっという間に売り切れた。
にもかかわらずたった5年、2004年にロボット事業から撤退。製造中止になったAIBOには引きつづきファンも多かった。ボクの友人も何かの大会に参加していた。2014年SONYがメンテナンスからも撤退してAIBOは故障したら動かないペットとなってしまった。ずっと一緒のはずのロボットペットが動かない存在になってしまった。
それがだ、2017年10月にソニーは家庭用ロボット事業に再参入して人工知能アシスタントを搭載すると発表した。SONYのロボット事業再参入のニュースは嬉しかったなあ。今回のロボットは小文字で「aibo」19万8000円、むかしより安い。発売は1月11日。ほしいなあ。
3位 地質年代に「チバニアン」
初の日本名地質学で約77万~12万6000年前の時代が「チバニアン」(千葉時代)と命名される見通しになったというニュース。はじめて地質時代に日本名が使われる見込みとなった。
たとえば、大型恐竜がいた約2億130万~1億4500万年前の「ジュラ紀」は、フランスの「ジュラ山脈」でこの時代の地層が発達していることからつけられたのは有名な名前。「チバニアン」は「更新世」と呼ばれる時代の中期と前期の境目で地球の磁場がN極とS極が最後に逆転した重要な節目の地層らしい。こう書いていて難しいはなしだが今の北極と南極の磁場がぐるっと逆転したときの地層が発見されたということなのらしい。探し当てたこともすごいし、それがこんなに小さな島国にあったこともすごいなあとロマンを感じる。
幼稚園のころアンモナイトの化石を200円で買った。200円は子どもにとって大金ではあったけれど、それでもませていたボクは何万年も前のものを200円で買えるなんてずいぶん安いよなあと思ったものだった。そしてはるかかなたの時代の本をたくさん読んだ。いま小さな子どもがいたならどうしても見に行きたい場所だ。(あまりに見学者が多かったので見学中止になっている模様)