いまだに食道から肛門までの体内の内臓全ての調子がよくない。寝たきりのボクはどんどん色んなところの筋肉の動きが悪くなっているんだと言う。すると内臓の調子も良くなくなる。


だからなるべくベッドから椅子に座る。歩く。できれば運動する。そんないまのボクには無理難題だ。いくら、ベッドの上でゴムのロープを使ってストレッチをしても自転車漕ぎを車椅子に座ったままでしても追いつかない。しないよりはましだと、一緒懸命がんばる。そんな毎日なのに結局食べたものを吐いてしまったり下痢したり。どうもうまくいかない。


それだからといって食欲が無いわけではないのだ。食べたいけれど、食べると吐く。吐くのに疲れてしんどい。で、寝る。ボクはしんどいけれど、家族も食事の用意は大変だ。ミキサーにかけたりあれやこれや工夫する。市販のものを買ってみたり。


そんな時ある医療系の展示会に行った。


各社しのぎをけずってユニバーサルデザインフードを出している。ユニバーサルデザインフードとは、食べやすさに配慮した食品のことだ。


キューピーで出しているユニバーサルデザインフードは、肉じゃがでも3種類ある。「容易にかめる」「歯茎でつぶせる」「舌でつぶせる」症状によって細かく選べる。病人は千差万別。一人として同じ症状のひとはいない。だから売る側もとっても難しいのだ。

亀田製菓は、せんべいなどで培った持ち前の米系を得意としているようだ。普通の会社がレトルトに入れてからお粥状に調理するところ、亀田製菓はお釜でじっくり炊き上げたおかゆというのが売りだ。

この年になるとやっぱり米はこだわって旨いほうがいい。そう聞けばお釜で炊き上げたお粥のほうがいいと思う。これからしばらくはユニバーサルデザインフードのお世話になりそうだ。ちょっと研究してみたいと思っている。


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