日本は世界で4番目に65歳以上の高齢者人口が多い国だ(2015年調べ)。中国、インド、アメリカに次ぐ。


それがだ、高齢者を15歳から64歳の人が支える扶養率というのを見てみると、日本は43.3%とダントツの1位に踊り出る。ダントツである。高齢者人口1位の中国は扶養率72位、2位のインド扶養率は107位、3位のアメリカは36位。この狭い日本に1億2000万強の人が住んでいる。が、働き盛りといわれる人口がいかに少ないかが解る。そんな日本で高齢者がいかに過ごしやすく暮らせるか今後の課題だ。


そんな中、2016年11月10日に安倍内閣にて「未来投資会議」が行なわれた。その中で介護について「パラダイムシフトを起こす」という項目があった。
この分野に詳しい大人用紙おむつを製造・販売している白十字の柴野壮史氏にもそれにかかわっておられ、先日会ってお話をうかがうことができた。


「パラダイムシフトを起こす」とは要するに「お世話型の介護から本人が望む限り回復を目指す自立支援型の介護へ」ということで、これからの日本はそうしていくと安倍首相は表明された、とのこと。


柴野さんのお話を伺っていくうちに「要するに介護度が重くならないうちに予防や回復・自立に努めようという感じなんだな」とぼくは受け止めた。 寝たきりにならないように予防や回復・自立に軸足をおくように努める。


2018年の介護保険制度の見直しまでにその取り組みを国が考えるというのだ。
まさしく、寝たきりの方が少なくなれば、介護する側の人員も少なくて済むし介護保険費用の抑制にもつながるなど色々なことが節約になる。具体案としては介護報酬や人員配置基準などの制度の改革にも踏み込むらしい。賛否両論の議論の上、目が離せない。が、自立支援じたいは悪いことでは決して無いと思う。


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