広島カープが25年ぶりに優勝した。
ボクがここで書く必要など無いほど皆さんのほうが詳しいと思う。
しかし、ボクは本当にうれしい。それを書かずにはいられないのだ。

25年前は、7月4位だった。父は毎日テレビ中継をみながら「もう解散せい!」といって野次っていた。それがあれよあれよいうまに追い上げて優勝まで上り詰めた。
今回は2位を大きく引き離しものすごい勢いで優勝してしまった。けれど、あっけなく優勝したと言う感じはしていない。途中までリードされ逆転という試合が何回もあった。ハラハラさせられた。「底力で相手チームを追い越していく」そんな広島らしさは健在だと感じたからだ。
今まで底力、負けず魂だけはあったはずなのだけど、25年優勝という文字からは遠ざかっていた。カープは県民が立ち上げた球団だし、育ててもきた。選手だって他の球団に較べたらものすごく少ない年棒で契約している。安くても来てくれる選手を大切に育てる。何年かかっても育てる。たいせつな子どものように県民も一緒になって育てていく。他の球団で力をつけた選手をドラフトで採ることもない。まあ、そんな金もないのだけど。

だから、選手はまるで親戚の子どもかなんかのように会話の中で扱われる。「もうちょっとしゃんとせにゃ」何千回言われてきたことか。
今回は「ようやった!ようやった!」涙ぐんで頷いているお父さんやお母さんがテレビの前で何万人いたことか。広島中の多くの人がわが子のことのように喜んだに違いない。

夜中になってビールかけと市内の様子をテレビで見た。
本通りで街頭テレビのようなビューイングで優勝を見届けた市民たちは、たる酒が振舞われ自前ビール賭け、行く人々がハイタッチをして行きかう。厳島神社の初詣並みの混雑でみんな笑顔だった。どっかの特設会場のビューイングでないところが広島らしい。

ボクもその場所にいたかったとつくづく思った。
優勝のビールかけも本当に広島らしかった。「え?もういいの?」とまどってビール賭けするのがなんとも広島らしい生真面目さが写っていて思わず笑った。緒方監督の選手と関係者とファンの皆さんにまずは感謝と言う言葉も心に響いた。そんなチームワークが実を結んだのだ。とにかくボクは何を見ても嬉しいのだ。もちろん我が家ではアウエイなのだがユニフォームをきて応援した。この数年力をつけてきたな、と思っていたがついに身を結んだ。これで終わりじゃない。CSも日本一も来年の優勝も頑張ってもらおう。

本当におめでとう。広島のもう一つの家族の快挙だ。


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