去年のボクの誕生日の集まりのときのことだった。コラムニストのえのきどいちろうさんがとても興味深い話をしていた。
「トイレ」のはなしだ。「トイレ」いっても「トイレ」ではなく個室に入ってからの困った色々なシモの話である。

まず、「どうも洋式トイレっていうのは男が立っておしっこをするのにはむいていない」というはなし。
的確に便器に命中させるのはけっこう至難の業。酔っ払っていたり、朝寝ぼけ眼じゃますます無理と力説する。大体、男の出発するところと受け皿の角度が全く合っていないということ。
ボクはぜひトイレメーカーの人に提案したい。便器の角度調節!昔の小便用トイレまではいかなくても10度ぐらい傾けばいいのではないか?ウォシュレット以来の大発明になること間違えなしだと思っている。

トイレの中の話ってみんなオープンに話す事があまりない。秘め事に近い。だから、そこにいた数人みんな「あるある」と頷くんだけど誰にも話したことはなかったらしい。
トイレで立っておしっこをするとかなりの広範囲にそのおしっこは飛んでいる。特殊なカメラで撮影したものをみると壁や、床、自分のズボンにもバシバシ飛んでいるらしい。
そこにいた面々がティッシュを命中させるところに最初に敷いてすればいいらしいよ、とか実験して一番はねない奥のあたりの場所に印をつけとけばいい、なんてまじめにそしてかなりの勢いで盛り上がっていた。 
結局すわってするのが一番飛ばない方法らしいのだが、お客さんがきたら「座ってくださいね」なんて言えないし、第一自分たちだって『立ってしたい』のだ。

「だからボクは掃除はじぶんでしているよ」と驚いたことに「立ってする」事の代償に掃除をしているっていう男性が一人だけではなかった。 
 家の掃除をするってことは驚きはしないけれど『立ってするんなら自分でトイレは掃除して」という家族の決め事がごく普通のことになっていることに驚いたのだ。それでも男は立ってしたいのかもしれない。

ちなみにそのとき別の友人がものすごい便秘で困っているというの話もしていた。
大量にでるそれの量自慢なんてえげつない話まででたのだけどそこで、いい話を聞いた。
洋式便器に座った時、子供用の踏み台のようなものに足をのせて踏ん張るとよいそうだ。ようするに身体をちょっと丸める形にするほうが便は出やすいらしい。人間の身体の仕組みに理が叶っているようだ。そこでもそうなると10度ぐらいの角度のついた便器がいいんじゃないかな?とか思っているがそのあたり便器メーカーの方どうなんでしょうかね?ぜひ試していただきたい。