昭和がすっかり“ネタ”になった今、SNSを開けば懐かしソングや昔のおもちゃの画像が、これでもかと流れてくる。
「持ってた」「これ家にあった!」なんてコメントに、思わず“いいね”を押す。
だけど、そんな“懐かしコンテンツ”にどっぷり浸かるのとはちょっと違う、リアルな昭和の空気を感じる場所がある。

それが「ちょっと昭和なヤングたち」。今回で100回を迎えた。7月15日におこなわれた。
100回続けるってほんと大変なことだと思う
出演者は、だるま食堂、冷蔵庫マン、ポンちゃん一座、チャイム、マウンテンブック、へらちょんぺ、ぽんぽこ、Bちゃん、おちもり、グリーンランプ、ねづっち、ロケット団、BOOMER、ビックボーイズ、コント青年団、東京ペールワン、タブレット純、中津川弦、ユリオカ超特Q、大本営八俵、ブッチャーブラザーズ...そして、100回記念のスペシャルゲストが関根勤さん。
笑いと哀愁、懐かしさとが混ざったこのイベント。
MCはイワイガワの井川修司さんが絶妙にさばく。
そして何より、この100回を支えてきたのが、主催の山中伊知郎さん。昔からの知人だ。
どこか昭和の文化祭みたいなこの空気。けど大ホールだ。
誰も“スター” 気取りじゃないし、観客も“ただの客” じゃない。
出演者も客も、舞台も同じ匂いの“ヤングたち”。


100回。
面白いだけでも、懐かしいだけでも、人は集まり続けない。
山中さんはきっと、毎回どこかで「もう無理だな」と思ったこともあるはずだ。
でも、続けてしまった。
いや、続けてこれた。

100回目の終演後。
打ち上げ会場は、船堀近くの居酒屋。2階。
その階段が、また“昭和” だった。
急すぎる。手すりは頼りない。段差もガタガタ。「これ、上がるの?」
でも車椅子みんなであげますから。
「みんなで押し上げればいいんだよ!」
誰かが手を貸し、荷物を持ち、背中を押し合い、笑い合いながら、気がつけば打ち上げ会場にたどり着いていた。押し上げてくれてる方々もかなり昭和なのに申し訳ない。
でもこの風景こそ「ちょっと昭和なヤングたち」なんだと思った。
スターも、客も、裏方もない。
誰かがつまずけば、誰かが支える。
100回続いてきた理由は、それに尽きる。
さあ、200回、300回。
その先も、きっとこんなふうに、昭和なヤングたちは階段を上がっていくんだろう。おめでとう。


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