ボクのように車椅子の人間が旅に出かける時に最初に調べることに、HOTELの部屋がある。
部屋自体のことはまたお知らせするが、今回はお風呂について。
まず、安宿に泊まろうとするとユニットバスの部屋にぶち当たる。
何かの時にどうしても泊まらなければいけなかった時、もちろんバスルームに入ることはできない。ユニットになっているので大抵入口は10センチぐらいの枠がある。で、まずそこから入れないがトイレと洗面所とお風呂が一体化されているわけで、どれも使えない。顔を洗うのも、手を洗うのも入口付近でタオルをビシャビシャにしてもらい洗ってもらう。
予約の時に皆さんとは全く違う視線で口コミの写真を食い入るように見る。ああ、ここはこういう段差。洗面所の下は引き出しなのか、空洞化?シャワー室は別なのか?日本式の洗い場のある部屋なのか?
バリアフリーの部屋でさえ、ボクには使いづらい部屋もある。バリアフリーの部屋でもバスタブがついていたらボクはまたげないのでなかなか難しい。
ホテルの人に聞いたら「バスタブの外で(トイレがあるスペースで)洗って構わないですよ」と言われる。まあ洗ってシャワーも使って構わないのかもしれないが、同室の人は乾くまでビシャビシャのバスルームを使用することになるし、洪水もよく起きる。
ボクの一番使いやすいのはアメリカでよくあるロールシャワー室というシステムで、シャワーの横に備え付けの椅子がついている。

そこまで自分の車椅子でいって移乗して椅子に座る。介護シャワーチェアーをリクエストしたら、風呂場の小さい椅子が出てきたことがあって驚いたこともあった。じゃ、プールサイドの濡れてもいい椅子を貸してってお願いしたらダメだそうだ。
国際的に営業しているホテルだったらシャワーチェアーぐらい用意しておいた方がいい。
先ほどビジネスホテルのバスルームの入口にも入れないと言ったが、東横インという比較的リーズナブルなホテルチェーンのアクセシブルルームは非常によくできている。そんな優しいホテルもある。
他にも八芳園というホテルに泊まったら、バリアフリールームのベッドが介護ベッド(高級版)で驚いたこともあった。ホテルの大風呂にリフトがついていて入れたりすごいなあというところもある。バリアフリーの部屋の温泉に泊まっても、温泉には一切入れないなんてこともザラだ。もちろんリサーチして分かっているのだけど、一緒に行く人にも楽しんでもらいたかったり、快適な部屋だと思ってもらいたいのでちょうどいい塩梅は難しい。