「(動かないからだで)沖縄行って何してるの?」とよく聞かれますが
「みんなと一緒だよ。そう変わらない」そう答えてもまさか海に入ったりボートに乗ったり砂浜を散歩したりとは思わないみたいです。

今回はそんなことばかりしていました。沖縄北部ではアンチ浜というビーチで行われているアクティビティーは、沖縄に飛行機に乗って来られるお客様なら大体サポートして同じようなことを試していただけるとおっしゃる有難いビーチ。もちろんSAP(サップ) をボクがやろうというのは無理があるってわかるけど、グラスボートのように底がスケルトンになっているカヌーに乗って、まるでスキューバーダイビングをしているように海の中を進めるのだ。

車椅子で行けるところまで行って、あとは健康的なスタッフが二人で運んでくれてカヌーに。沖縄の海の透けるような水の中がよく見える。



最北端の岬に車椅子で潮風に吹かれたり、美ら海水族館では無料レンタルできる電動車椅子を借りて周ったりもした。

さてさて今回のメインイベントは「ゆいまーるビーチフェス」。車椅子トラベラーの三代達矢さんが実行委員長。副実行委員長には牧野美保さん。



障がい者も子どもも高齢者もみんなが一緒に楽しめるビーチを!沖縄のこの綺麗な海を味わってもらいたいと、このフェスを旅のきっかけにしてもらいたいという三代くんたちの願いのもと行われる。全国から障害を持った人や高齢者やもちろんなんでもない人も集まる。初めて飛行機に乗ったという車椅子に乗った若者にも会った。

フェスではビーチアクティビティーボッチャや吹矢のゲーム、キッチンカーなどなどお楽しみはたくさん。
ボクを例にとってみても、普段自力では海なんか入りたくたって入れない。バナナボートになんて乗ろうとも思えない(諦めている)。でもこのビーチではそんな頭の片隅で諦めていた夢が可能である。たくさんのボランティアの方々がその夢を実現しようと協力してくれている。これから障害や高齢者の介護や医療を担うフレッシュな学生さんたちや色々なところから集まった若者たちも会を盛り上げてくれる。

そんな人たちに助けられて久しぶりに海に入った。ぼくは水に入るとつい昔を思い出し泳げる気持ちになってしまう悪い癖があるが、そんな楽しい昔を思い出せた。バナナボードのスピードは良い意味で障害なんて関係ないってぐらいブンブン進んだ。そうそう障害者になってからいい意味でも悪い意味でも大切に扱われてるなあと感じることもあるが、今回は爽快であった。毎年行われるこのイベント、来年ももっと進化するそうだ。楽しみに来年も待っていよう。



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