皆さんは暗証番号ってどう管理されているんだろうか?
ボクは12年前、クモ膜下出血で倒れた時持っていた携帯や、パソコンの暗証番号で家族や仲間に迷惑をかけたと聞く。
倒れた直後、忙しくしていた僕のスケジュールはボクの頭の中とパソコンや携帯のメールなんかに入っているだけだった。明日の朝のワイドショー出演なんていうわかりやすいスケジュールは家族にもわかったが、後はさっぱりわからない。どうしてもパソコンと携帯の暗証番号を開く必要があったそうだ。「誕生日?イニシャル?そんな簡単なもんじゃないよね?」「3回間違えたらダメなんだって。」
3回目見事息子が当てたそうだ。誰にもわからないだろうなあという番号を選んでいたつもりだった。けど、自分にはわかりやすい4桁。息子も「奇跡的に合ってた」と言うがわかってしまうようなそんな番号。わかっちゃうもんなんだなあと感心もした。
普段我が家で使っている番号とは違う意外な番号のつもりだった。今だったら顔認証とかでICUで横たわっているボクのところに来て開くのだろうか。
そのほか、アルファベットと数字を混ぜて6文字以上とかそれにプラスして記号を入れる。大文字小文字を混ぜる。誕生日はダメ、続けて同じ文字はダメ、大変ややこしい。
高齢者が通帳に、キャッシュカードのカバーのビニール袋の上に暗証番号を書いてあると笑い話になっていたがボクだって秘密の場所にたくさんの暗証番号が書いてある。秘密でもなんでもない。高齢者の通帳に直書きの方とそう変わらない。妻が100均で良いもの見つけたと言って買ってきたのが「暗証番号記録帳』。
「古くなっている暗証番号とかも見直すチャンスかもね、残されたものが困っちゃうもんね」だそうだ。最近も飛行機会社の暗証番号が4桁から6桁に変わるから昔のは使えなくなりますよ、と連絡がきていた。
ボクらはまだネット社会が始まって親しんできた世代だけど、両親の世代は暗証番号は使い始めていただろうけど、今の暗証番号にはついて行けていない。マイマンバーも然り。
90歳になる母が、紙の健康保険証が見当たらないと騒いでいたら「これでしょ」とマイナンバーを出してきた。「もうこれで健康保健証いいって言ってたわよ、手続きしたんだから」
「そうなんだけど…デイサービスに出すのは紙の保険証のコピーなんだって」本末転倒な話である。大変な思いをしてマイナンバーで手続きしたのに使えないのか…
が、マイナンバーの手続きでいる2種類の暗証番号を大きくカードのカバーに書いている母。いいのかなあ??そんな変な世の中で。