生前父は2号線から宮島方面に走るバイパスを通ると、山肌に段々に立つ色とりどりの新しくたった家たちを心配していた。
あの頃とは日本の気象状態も変わってしまった。たまに起きていたゲリラ豪雨や線状降水帯、ひどい雷に見舞われたり、黒潮の進路が変わったり、第一みるみるうちに気温が上がっている。30度になる日を今日は暑いねなんて言っていたのが、もう30度なんて当たり前だ。一体このままどうなってしまうのか。40度を記録した地域もある。体温よりも高い。一体日本は、世界はどうなってしまうんだろうか?
今、奄美大島の近くに台風10号が来ている。ゆっくりゆっくりの進路に予想されている地域では、気が気ではない。
食料を備蓄する。葉物なんてスーパーの棚からあっという間になくなった。台風になれば買い物にもいけなくなる。台風が過ぎれば、野菜が高くなる。そうして冷蔵庫をいっぱいにしても、停電するかもしれない。
カップヌードルや水は備えて置くことが必要か。大体停電だったら今どきガスレンジだってつかないんだから、カセットボンベぐらい用意したほうがいい。懐中電灯と予備の電池だって、携帯の充電器だって必要だ。
日本列島を駆け巡る災害の数々、我が家は東日本大震災の時、現地の皆様に比べたらほんのちょっとの被災だが、あの地震が起きた日から味わったことのない揺れ、公共交通機関は全て止まり、ガソリンスタンドからガソリンも消えた。計画停電で日常生活では味わったことのない生活もした。
が、それどころの話ではない。被災地では原発もやられ悪夢のような光景が何年も続いている。
その時のわずかばかりの実体験で何が必要か色々考えた。
ボクの場合体が不自由で自分だけでは避難できないので、自宅が倒壊しない限り自宅で過ごすと申告してある。津波でも襲ってくる場所だったりすれば高齢者と同様で、早めの避難が必要なんだろうけれど。
避難所でも自分がどう過ごせるか考えたりもした。避難所の床で寝たきりになっていられるんだろうか?持ち物は、充電器・携帯・携帯トイレ(おむつ)・水、4日分の食料。そんなには持って出られない。
けれど最近思うのは自分の住んでいる土地でない場所での被災だ。
台風も正月の金沢での地震もそこに住んでいない人間たちの災害への対策はどうしたら良いか。周りの知人たちも実際そのようなことが起こり困惑した。
旅行先や出張先など、土地勘のない場所で自然災害に遭遇した場合は、まず宿泊施設で情報収集を行うこと。宿泊施設が災害時に備えた準備や計画を整えているから、自分の判断で避難所へ移動したりうかつな行動をせず、スタッフの指示に従ったほうがよい結果が得られる。交通機関での移動中は、その交通機関の指示に従う。
公共施設や学校などに開設される避難所は、原則として被災した地域住民のために用意されるものだ。また旅行者への対応は避難所個別ではなく、行政や観光協会が行う場合があるので、もし宿泊先へいられなくなった場合でも、どの避難所へ移動すれば良いかは宿泊施設のスタッフに聞いて決めるようにするそうだ。
あまりはっきりしなくて今後の課題だと思っている。災害の多い日本だからこそ、外国からいらしている外国人を含めどう対策しているか調べていきたい。