ボクの子供のことを書くともう37歳と29歳になったのでずいぶん前のことだ。
幼い子供を捕まえて酷だったかもしれないが、自分でやりたいと言って始めたものは絶対(20歳になるまで)やめるな。といいつづけてきた。
「親がこれは始めた方がこの子のため」なんて始めたものは嫌ならすぐにでもやめてよい。
嫌々やっても身にならないと我が家のルール的なものができていた。
「パパ、言うのは簡単、ちがうんじゃないの?」なんて思われていたかもしれないが、37歳になる息子が幼稚園のとき勉強の習い事をママの希望で始めた。
毎日ノルマをこなすのに息子とママのバトルが始まった。1ヶ月もしないうちに、ボクはそのプリントをピリッと破き、「祐太郎、いまから行かなくて良い、君は自分でそのくらいの知識を自分で学んで欲しい」と4歳の子を捕まえて冷静に話した。
それを始めたんだって、4歳になる息子が字に興味を持ち、絵本を読み始め、難しい百科事典なんかを読んでと持って来るようになったからだ。
だから、ちょっと早めに漢字なんかを自然に学べたらなんて思ったのがきっかけだった。
そのビリビリ事件は妻は内心怒っていたのかな?と思って10年くらい後に聞いてみたら、内心ほっとしたって言っていた。
続けているのが正しいのか、辞めちゃったって息子は自分のペースでできるかもしれないと思ってたと。
まあ、色々なことをわるく考えないような妻はそういう人間だから、良い方に考える。
一方、本人の息子はどう思っていたかも大学になってから聞いた。
まあ、習い事自体は続けてもよかったかなあとは思うが、それから自分で決めるっていうのがこの家のルールだなって思ってたと話した。
中学受験をするか、しないかも本人に聞いたら「大学受験で頑張るからいまはしない」と本人が決めた。
我が家も色々な習い事が候補にあがり失敗を繰り返したが、それはそれで好きか嫌いかわかったからよいんじゃない?と思うことにしている。
で、息子が小学生の時に興味を持ったのが将棋とゴルフだった。将棋は小学校から高校まで将棋部。
息子をご存知の方は「え?ゴルフ?」と驚くかもしれないが、タイガーウッズが全盛の頃ようやくこどものゴルフ教室が日本にもでき始めた頃だった。
小学4年の時にその教室に通いはじめた。
週に一回。中学になった頃からは学校帰りにそのままいくことになる。高校時代や受験の時期、大学になってもしばらく通っていた。
打ちっぱなしのプロだねなんてみんなに言われた。
もちろんコースにも出たりもして練習していたが、その打ちっぱなしがマンションになってしまうまでずっと通っていた。
娘はやはり中学受験なんてしないよといい放ち、幼稚園から始めたピアノやお琴が好きで大学まで趣味として続けた。
辞めないルール健在である。
大学受験はというと、約束したように彼、彼女のやり方で頑張っていたのだろう。予備校などには通わず勉強してクリアした。
今回子供の習い事について書こうと思ったのは、小学校の門の前にタクシーのお迎えが来て習い事に連れて行き、さらに帰りもタクシーが迎えに来て家までというサービスのことが話題になっていたからだ。
10年くらい前には横浜ですでにあったタクシー会社のサービスだ。知り合いも利用していて当時驚いた。
週のうち5日間それを利用していると聞いたからだ。
まあ、共働きの平日全てそれを利用しているわけで4つもの習い事や学習教室に通わせていた。
家に1 人でいるよりよっぽど安全だし、時間の有効利用だと考えるべきだろう。時代を反映している。
いまオリンピックをやっているが、幼い頃習い始めたお稽古ごとが、オリンピック選手につながるかもしれないし、一生の趣味をみつけるかもしれない。そんなそんな妄想を抱いてしまうのも親だからだけど。
「事」を見つけるために迷走する。
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