7月11日は、UDF(ユニバーサルデザインフード) の日だそうだ。UDFっていうのは、高齢者や、子ども、幅広く多くの人が食べやすい食品という括りらしい。



今回はKewpieさんにお邪魔して現在の日本におけるUDFに関しての実態をお勉強した。
UDFカテゴリーのうち「やわらか食」商品を知っているひとはアンケート調査で15.5%、「とろみ調整」商品を知っているというひとは6.6%の人しか知らなかったそうだ。

ボクだって自分がこうなる前はほとんど知らなかった。実父母は幸か不幸か、広島の妹がほとんどの介護を担ってくれていて毎週顔を出していたのにあまり食事にまで気が付かなかった。亡くなるちょっと前にだったか、母は、京都のあそこの漬物が食べたいとか言って送っていたけど、今思えば食べられていたんだろうか?ミキサーで粉砕して食べさせてくれていたのかなあ?

親の介護を嫁がっていうのは古ーーーい考えで、自分の親は自分が介護するっていうのがスタンダードらしい。

今回の勉強会でスピーカーだった人が介護食売り場を覗いていたら、夫婦らしき二人が買い物に来ていたそう。男の人が見て選んでいる。男の人が女の人に、「どれがいいと思う?」ときいたら「あなたの親なんだから好みはあなたのほうがわかるでしょ?」とおっしゃったそうだ。なるほどである。現在の状況を垣間見るエピソードだ。

また、市販のUDFを使っている人の多くがビジネスケアラーだという結果。我が家のキーパーソンである妻もまさしく、ビジネスケアラーである。しかも過渡期。妻はボクの仕事を含めかなり忙しく普段働いているが、ぼくに加え、この1 年は90歳になる妻の実父母の介護が目の前の課題として大きく広がるようになってきた。今までは普通の食事を作ってボク一人の分をなんとか食べやすくしてって感じに食卓も考えられてきたが、今や、三人分の介護食+一人分普通食。三人だって好みも違えば、形態だって違う。ボクに合わせれば両親は「もっとさっぱりしたもんがいい」なんていうらしい。自然両親の好みのものが食卓に並ぶ。まあ、ボクは文句言わないからね。

ますます大変になってきた妻。お弁当を取ろうという話になって介護食のお弁当を取り始めて1週間が過ぎようとしている。刻み食に、ムース食、普通食。なるほど、これが刻むとこうなるのね、とろみをつけるとこうね、なんて見本を見ているようなバリエーションだが、すでに母は、毎日同じようでやっぱり作ったのがいいわね、なんて言い始めている始末。

今日、いただいたメニューは味付けは、市販のKewpieのレトルトのもの。Kewpieの原料理長が考案した料理はどれも美味しい。それに豆腐は付け加えられたり、クリームチーズを加えたり、ちょっとしたアレンジで手作り感がある。



無理せず手作り感出せるかもねと妻。これらを使って少しでも時間を有効に使えるようになったらいいね。と横で思った次第。味は十分に美味しい。