ボクの住んでいる市で冊子をいただいた。



『市民の皆様へ 災害時に障害者が困る事、お願いしたいこと』というパンフレットだ。

障害と言ったって様々な障害がある。
・周囲の状況を把握できないまたは、正確な情報を受け取ることができない
・自分の意思をうまく伝えられない
・パニックに陥ってしまうことがある
・避難場所や避難所、給水所などに移動することが困難

大きく分けてこの4つに分類されていた。

ボクがこれはいいなと思った点は、監修を本当に様々な当事者が近くにいる団体・協会がされていたことだ。
「これって誰が考えて誰が作ったの?本当に車椅子のこと知ってる?」そんな取り決めや、バリアフリー施設など?マークがたくさんつくことも少なくないからだ。

この冊子は、ボクが持つというより他の市民の方々に色々を知っていただいて、何かの時に「あ、こんなだったかな?」と少しでもわかってもらったら有難いってもの。
こんなのがあるよってもっとわかってもらったらいいのになあと思う。

例えばこんなふうだ。

視覚障害者「どこに逃げれば安全か、教えてください。避難場所まで誘導してください」

災害発生時は火事なのか、停電しているのか、状況を説明してあげてください。移動はどうするか、誘導の仕方は、肩や腕を貸す形で半歩前を歩いて誘導してください。誘導している途中もどうなっているか状況を説明してあげてくださいなどなど、細かく説明されている。
避難所での過ごし方や、在宅時はどうするか?などなど。聴覚障害の方には、筆談がいいとか、避難所でのアナウンスも聞こえないので、お知らせはホワイトボードに書くなどが必要。手に指で文字を書くなども効果的。
言語障害や、失語症、車椅子使用者、内部障害のある人、オストメイト(人工肛門、人工膀胱)や高次脳機能障害(脳の損傷のため記憶や言語障害などが現れる)、知的障害、自閉症などなど、様々な障害の方にどう接したらいいかが書かれている。ぼくは、車椅子と、高次脳機能障害、半身麻痺などの障害があるが、もちろん自宅にいたら、たとえ近くの避難所だって一人では避難できない。

町会の調査の時に「家が崩れていない限り家にいる」という項目を選んでいる。避難所に行ったってトイレだって寝ているのだって、通常の状態では不可能だ。いや、どうしてもってことになったらみんなと同じ条件で避難所に行くのだろうけど、自分のためじゃない、周りの避難している人に迷惑をかけてしまうんだろうと心配するのだ。いつも言っていることだが、障害は100人いれば100通り。
けれど、この冊子があればずいぶん助かるだろうなあと思う。
ちなみに広島県にも「災害時要配慮者について」というWEBページもあるし、広島市の災害情報サイトもある。広島市の方が我が町よりちょっと先をいるのかな?避難所へGOというアプリもあった。
身近に障害を持った方がいらっしゃらないと、あまり興味もないかもしれないが、なんでもない心に余裕のある時ちょっと読んでみてほしい。誰かのために。よろしくおねがいします。


<参考リンク>

公益財団法人 川崎市身体障害者協会
http://kawashinkyo.la.coocan.jp/

パンフレット『災害時に障害者が困ること、お願いしたいこと』(PDF形式)
http://kawashinkyo.la.coocan.jp/hakkoubutu.html


『災害時要配慮者について』(広島県)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/263/kyousei-saigaijiyouhairyosya.html

『広島市防災ポータル』
https://www.bousai.city.hiroshima.lg.jp/

『避難所へGO』(広島県防災アプリ)
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/138186.html


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