家族で都内のホテルに一泊で泊まりに行った。夏の家族旅行も色々重なって延期に何回かなってお預けだった。今回は、滑り込みセーフで、ホテルのプール最終日。まだ幼い孫はプール初体験。ニコニコ笑顔を思い浮かべて計画した。
都内の老舗ホテルで、このホテルもボクたちが結婚する前からここにたっていて、子供が小さい頃やはりプールに来たり、子供向けの夏祭りのイベントにお邪魔していた懐かしいホテルだ。都内ならみんなが集まるのもそう苦ではない。
遠くに旅行に行けないけれどここなら旅行気分も味わえる。昔もそうだったなあ、忙しい、いつも家にいないボクも仕事終わりに家族と合流してやっと一緒に過ごせる場所だった。
都内にあるのに広い日本庭園があってちょっと和む。派手さはないけれど好きな場所の一つだった。もう何年か経てば建て替えてしまうかもしれない。それにおむつも取れていないチビが入れるプールが意外に少ないのだ。
ふっと昔の記憶が蘇った。「そういえばあのホテル子供が小さかった頃連れて行ったよなあ」このホテルは広島にも同じグループのホテルがあって、やはり広島に帰った時幼い子どもを連れて行った。
おむつが取れてからはもっぱら市民プールであったが。あのホテルなら大丈夫じゃないの?調べると予感は当たっていた。
条件はあるものの、オムツをしている赤ちゃんでも入れる。そんな懐かしいホテルに、家族で泊まることができた。
車椅子で訪れたのは初めてだった。だから10年以上ぶりだ。
庭園を抜けてプールサイドまで行くとかなりの階段がある。入り口は階段の下。「おお、困ったぞ」家族総勢で、チビたちも期待マックス。「どうしよう、私たちは部屋に戻ろうか?」と立ち止まった途端、プールサイドから「ボクらで階段下ろせますから大丈夫ですよ」と声をかけてくれた。
体格のいいラグビー部?というようなプール監視員が数人来てくれてあっといまにプールサイドまでおろしてくれた。
そういえば大学時代ボクもプールサイドで監視員のバイトをしたことがあったなあ。
先輩から毎年ホテルのプールの監視員をするように部活の後輩に伝授されていた。
ここもそうかもしれない。どこかの部活のバイトかもしれない。とても感じのいいスタッフが色々面倒を見てくれた。
そういえば朝の食事の時もだった。朝食の会場のカフェに行くと3段ぐらい階段があった。
「うう!?」「あげますから大丈夫ですよ」古いホテルだからバリアフリーは完全ではない。
が、しかし、マンパワーが徹底している。しかもこちらから声をかけるのではなく、あちらが気がついて声をかけてくれる。
気がついてくれて声をかけてくれるって最高のおもてなしだ。
こんなことで一流を感じてしまう。あっという間に楽しい時間はすぎていった。
またおじいちゃんはせっせとみんなで旅行に行けるようにへそくりをしようと思う。
タグ:頼る力