大体こっちが頼りたい、ほとほと困ったと本当に困って思い浮かべられる顔って何人いるだろう。本当に頼っていいものか。
頼るまで行かなくってもお願いしたいとか、思いうかべて本当に電話できるか?メールできるか?LINEできるか?
絶対「迷惑なんだよなあ、、」って顔されるってわかっている人にお願いはしないし、できない。

たとえば、「ベッドから転げちゃった、起き上がれないから手伝いに来て」そういうお願いだったら遠くにいる親族より、いつもお願いしている、ヘルパーさんやケアマネさん、色々思い浮かぶ。
「わかりました10分待っててください、行きますから」そんな返事が返ってくるだろうと予想もつく。仕事時間外でもどうにかお願いしてきてくれるかもなあと思う。信頼関係ができているんだなあとつくづく思う。

でも、何か自分の中で解決できない問題が生じたとき、相談できる人はいるのかなと考えてみるとなかなか思いつかない。
昔だったら行きつけのバーのママに話すだけで解決した気にもなれたんだろうけど。大人になると、歳をとるとどんどんどんどん頼る力は薄れていく。
高齢者になっていいおばあちゃんや、おじいちゃん像の中には、孫や子供たちの中でニコニコ笑って過ごしている(頼っているように見えていた)光景が見に浮かぶ。
そんな高齢になれば誰かの力添えで生きていかなくては行けない、生きているんだろうなあと漠然にも思っていた。でも、周りを見渡すとそうでもないのかもなあと思う。

ああ、このことだったらこの人にお願いすればいいなって部門別頼れる人もいることはいるが、実際その人に頼めるんだろうか?頼んだらきっとやってくれるんだろうけど、いいのか?
そう「いいのか?」が最初に頭をよぎって躊躇する。でやめる。しかしだ、頼る力の大きい人は「お久しぶり!!お願いがあって電話しました。〇〇がしたいんですが手を貸してもらえませんか?」とサラッと言えたりする。
ほんとに久しぶりな人だったが「ん~いいよ、考えてみるよ」なんて返事をしている。いやな気もしない。まあ、自分次第なんだってことはよくわかっている。頼るのも頼れてるのも。

先日、暑い中エアコンが使えなくなる事態が発生した。色々心配してメールももらった。ありがたい。
ホテル住まいをしていたが「いつでも泊まりに来て。狭いし子供がいて賑やかだけど」とメールが来た。実際泊まることはなかったが、その一言が「いい男だなあ」と頼っていい相手が近くにいるってことがわかっただけで、ものすごく安心した。頼るかどうかは別である。それだけで心は落ち着く。


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