ボクの人生において、1番の困難に直面したことといえば、やはりくも膜下出血を発病し、動けない体になったことだ。そのような時に、友人たちの存在は非常に大きな力を与えてくれました。友人たちは、ボクが病を抱えたときに支えになってくれるだけでなく、喜びを共有し、悲しみを分かち合ってくれたからです。
一年の入院生活ののち、ながく闘病生活にはいりました。身体も経済的にもすべて苦しい時期でした。友人たちはボクをサポートし、助けてくれました。なにより彼らは、ボクに世の中の新しい情報を運んできてくれました。いままで、健康な時は縦横無尽に世の中を動き回っていたボクは病気になり、世の中から隔離されているような気がしてベッドの上で孤独と戦っていました。が、友人が話してくれる細やかな話も、見せてくれる映像も、ボクが社会と繋がっていられる窓のようでした。友がはこんでくれるそれらは、知らず知らずのうちに社会とつながるために必要な手伝いをしてくれたのです。私がストレスを感じているのを知ってか知らずか友人たちは少し距離を置きさまざまなことをしてくれました。ボクを外の世界に担ぎ出すためにイベントも開いてくれました。それがボクを再び自信を持って前向きに生きることにつながりました。
また、友人たちはボクと共に喜びを分かち合ってくれました。彼らの存在があったからこそ、私は自分自身を大切にし、自信を持って前進することができました。
友人たちとの関係を築くことは簡単ではありませんが、それは非常に価値のあることでした。若い頃はそれにあまり気が付いていなかったような気がします。この歳になって、「もっと僕達に頼ってよいんだよ」と友人たちは、手を差し伸べてくれたのです。
人生においての1番の危機に思いもよらぬだけど、一番あつい力でした。
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