頼る力っていうのは、生きていく上で大切なスキルの一つだってことに病気になってみて気がつきました。
「俺は一人で生きていける」なんて思っている人がいるとしたら「ほんとにそうか?」とも思ってしまうし、それは人生において随分損をしているとも思う。

「自分一人の力でやってきた」なんていうのは全くの勘違いだ。

今の自分は本当に頼りきって生きている。また、ずいぶん頼ることが多くなって一つ気がついたことがある。
それは、「頼る力」を持っているってことは、周りに頼られる人にもなっているんじゃないかってことだ。そう思えるようになってちょっと楽にもなった。
生きていく資格みたいなのもを発見したようにも思える。

そう、頼る力を持っている人は頼られる力もあるってこと。win-win。もちろん力の差はあるとしても。
知人の和尚さんが最近話していた言葉で、「三輸空」って言葉があった。3つのことをなるべく忘れて親切にしなさいって言葉だ。
その3つが、「私が」「誰々に」「何なにをしてやった」この3つが忘れるようにしなさい、という教えだそうだ。

頼られる立場としたら肝に銘じる言葉だなあと思う。「あんなにあの人を思っているのに」そんなのは迷惑な話だろうなあと。
何かをしてあげる立場としたら思ったほうがいいとは誰でもわかる法則だ。「してあげる」って言葉自体が間違っているのかもしれない。自分が勝手にしていることだから。

しかしだ、頼っている側としたら「ありがたい」の一言である。
「ああ、いい陽気だ、外に出たいなあ」そう思ったって、一人では出ていけない。
こちら側としては「ありがとう」の気持ちと、付き合ってくれるその人がいかに気持ちよく過ごせているかだ。
頼るってことは様々な場面である言葉。精神的なこともたくさんあるし、肉体的なこともある。
「頼る力」は、他の人からいかに上手に助けを受けられるか、それを自分自身の力に変えることができるかだと思う。
生きていくために「頼る力」は必要不可欠と感じている。頼ってくれれば嬉しい。「頼る力」について綴っていきたいと思う。


タグ:頼る力