全国的に手を替え品を替え「詐欺」は横行している。ボクのタブレットも広島のニュースがすぐ開ける設定になっていてよく読んでいる。

最近の話では、1月11日に府中市で600万円ものオレオレ詐欺があったと聞いた。
突然身内の方から「喉に腫瘍ができた」とか医者から「息子さんの喉に腫瘍が見つかった」という電話があったらしい。振り込む前に身内や、誰でもいい、知り合いに電話をしてみるといい。自分だけの考えで行動しないことだ。
人間慌てると思っても見ないことをする。

1年前ぐらいのことだ、コンビニの駐車場に車を停めてATMに行ったはずの妻がなかなか帰ってこない。車で待っていたボクもおかしいなあと思っていた。帰ってきた妻が興奮気味に話す。

ATMで前に使っている人がいたので並んで待っていたそうだ。「え?どこのボタンですか?それを押してからどうするんですか?」電話をしながらATMを操作するおじいさん。「一回お金をおろすんですね?」んんん?怪しい。

すぐにこれは変だと思った妻は、横でカップ麺にお湯を入れていた青年に「なんかおかしいんですけど」と声をかけた。青年も聞いていたらしく「ぼく店員さん呼んできます、一回やめさせてください」そう言われて妻も我に帰りやっと「あの、すみません」とおじいさんに声をかけたそうだ。おじいさんは操作が遅いと注意されたと思って「もうすぐ終わりますから!!」とめちゃくちゃ怒ったそうだ。

店長さんがやってきておじいさんと話す。税金を支払うそうだ。「それは怪しいから、詐欺かもしれない」と説明するも、おじいさんは「そんなことはない!!」「では役所に確かめてください」そんな押し問答の途中、激怒して店を出て行ってしまったとのこと。「あのおじいさん、出て別のとこで振り込まないといいけど」「役所の人がATMやり方なんて電話で教えるわけないのに」そう妻も話していたが、ATMの前で「これは絶対怪しい」そう思ってもなかなか声をかける勇気が出なかったと妻。
お互い咄嗟のことでドキドキする。
この場合間違いかもしれないが声ぐらいかけるのが正解だろうと思う。

コロナで世間が騒がしくなる前、裁判の傍聴に出かけたことがあった。まだ20歳そこそこの青年が被告人だ。傍聴席にはその子の友人を思われる若者が数人と母親らしき人もいる。母親は、友人に「ありがとうね」など声をかけている。裁判はオレオレ詐欺の片棒を担いでしまった青年に対しての裁判だった。



まだ判決が出るわけではなかったがごくごく普通に見えるその青年が手錠をかけて出廷してくる姿を見たお母さんが目を背け何度も何度も誰にと言うわけではなく頭を下げていたのが印象的で、目に焼き付いている。トカゲの尻尾切りのようなもので、この子が捕まってもその組織の中心部分まで行き着けるんだろうか?そう感じた。
ドラマでよくみるような、危ない組織の事務所で「お前行ってこいや」そんな感じではなかった。その青年とのやりとりも街の今使用していない部屋の雑居ビルのポストでやりとりをしていたと言う。雇い主ともあったことがないのか??そういった印象だった。

彼も「ちょっとしたアルバイト」そんな感覚だった。裁判所ではその日だけでもたくさんの詐欺事件の公判が行われていた。それほど詐欺が日常で行われている。まずは、相談。今日ボクのメールにもamazonを装うメールが来た。引き落としができなかったから違う入金をしてください。8000円ぐらいの金額だった。心当たりもないので消去。詐欺だ。


タグ:裁判傍聴