「千本桜の世界展-Be Here-」を見に行った。



昨年で初音ミクさんの千本桜は10周年を迎えた。初音ミクというのは、音声合成システム「VOCALOID」に対応したボーカル音源で作ったメロディーや歌詞を表現するためのバーチャルアイドル。

F岡さんは、ちょうどボクが倒れる数週間前の2011年8月、初音ミクさんのイラストが大きく入ったTシャツを着てボクの前に現れた。「とにかくすごいんだから」そう言った。F岡さんのその熱く語る姿とTシャツ姿が「ただごとじゃないぞ」そう思わせてパチリとその姿を写真に収めた。

次に初音ミクさんを会ったのは、2013年8月「秋葉原で初音ミクのコンサートがあるから」そう誘ってもらって初めてその姿を見た。大舞台で歌うミクさん。
噂の応援する客席の太い声も初めて生で聞いた。おじさんはぶったまげたなあ。あの時は。

病気で1年半ほど世の中から隔離されていたボクは、なんだか世の中がぐいっと方向を変えた音を聞いたような気がした。

ちょっと話は逸れるが、その頃F岡さんは我が家にVRの機材を持ってやってきてくれた。部屋の中に4本の支柱を立てて結構大掛かりな仕掛けで見た覚えがある。
彼とは昔から新しい面白い事を(教えてもらう事が多かったけど)見せ合って 次に起こる何かの悪巧みをしてきた。
その頃のボクへ一押し、二押しがその二つだったわけだ。



彼が話してくれる初音ミクさんの動向はいつも「どんなの?」と不思議な世界だ。

文楽とコラボしてみたり。大原三千院で世界展を開いたり。どんな感じか想像がつかないから見てみたい。よくわからないけどゾウッとする。だからまたみてみたいと思う。
初音ミクの世界観は独特で不思議な魅力を持っていると思う。

そんな千本桜の10周年を記念してファンがを運ぶ展示会。
ぼくが世界展を訪れた時もファンの方がいらしていた。もう10年ファンだという 彼女は、15センチぐらいのフィギュアを祭壇で撮影するために帽子を綺麗に被し 直してあげたり撮影準備に余念がない。

ボクに同行していたカメラマンが「額縁に入ったイラストが光っちゃうなあ」というと「そうなんですよね、綺麗に撮るの大変ですよね」と最高の記念写真をどう撮れば撮れるか研究している様子。愛がある。たまたまそこで出会った人とミクさん話で花が咲く。なんかいい日になったなあ。

ところざわサクラタウンで、4月29日までやっている。

 

「千本桜の世界展」公式HPはこちら
https://tokorozawa-sakuratown.com/special/senbonzakura2022/

 

Photo 石川正勝


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