いつものように土曜の朝7時、radikoをつける。一文字弥太郎の週末ナチュラリスト朝ナマ!を聞くためだ。
聴き始めた直後、衝撃が走った。信じられない言葉が宙を舞う。
一文字弥太郎さんが亡くなったなんて今でも信じられない。
知り合ってからは随分経つ。20年弱か。
ボクが元気な時は、挨拶をして立ち話をする程度の間柄ではあったが、昨年からこの番組にコーナーをいただいていた。ラジオで、喋れないボクにコーナーを与えてくださった。企画を通してくれた一文字さんや、岡さんや関係者の皆様感謝しても仕切れない。ラジオでその声が出せないなんて致命的な話であるが、「そんなことは違う力を持ってなんだって乗り越えられる」そんな勇気をいただいていた。
そんな一文字さんの、RCCの試みは大きな第一歩なんだよなあといつも思っていた。しゃべれなくたって諦めることもない。
どんな苦難も違うパワーで乗り越える。
番組の最後、一文字さんが書かれたエッセーが紹介された。「愛しのゾルバ」。
愛猫が亡くなった時のお話らしい。
一文字さんのお人柄が滲み出ている。悲しいときに悲しいと言える人がいる、それは幸せなことなんだよ。
大いに悲しみなさい。
みんなが一文字さんが突然目の前からいらっしゃらなくなり、途方に暮れているのを知っていたかのように、そんなエッセーに聞こえてきた。
ここでも違うパワーが悲しみを悲しんで、大いに悲しんだ後にそれを言える人がいるっていう喜びを見つけたという苦難からの出口が見える。
一文字さんから学んだことはまだまだたくさんある。
本当に悲しい。悲しすぎる。
ご冥福をお祈りしております。