国際福祉機器展に行って来た。昨年はコロナで行かなかったから久しぶりな感じではある。



国際展示場の会場もちょっとコンパクトになった。出展者も以前に比べたら少ない。
お馴染みのメーカーや企業も出展してなかったりちょっと寂しい。けれど、3時間強ぐるぐる歩いた。

毎年、WHILLもHAL新しい機種をここでみていたんだけど。今年はなかった。ボクが体を悪くして今年でちょうど10年。だから国際福祉機器展に通い始めて8年目になるわけだ。今年はどちらも出ていない。
まあ、もう世の中に認知されまくってここに出す必要も無くなったのかもしれないなあとも思う。しかもコロナでどのぐらいの人出があるかもわからない今年は出展にだってなやくメーカーも多かっただろう。

以前は、オムツメーカーや食品メーカーなんかも積極的に展示していて「こんなのがあるんだなあ」なんて介護生活初心者の家族はいろいろ勉強もした。
ここに出して、こんな可能性を研究してます、商品化したいんです、そんな野心がいっぱい詰まった展示会だったようにも思う。
「わあ、こんな新しいものがある!!」そんな感動が翌年、商品化して売り出したんです!なんて担当から聞くと嬉しくなった。通りを歩いていると、声をかけられることもある。「一昨年みていただいたんですよ」進化したそれに的今年も触れてみる。



また、興味のある車椅子は積極的に試乗したりもする。今年もあるブースで「これ乗ってみたいんですけど」そういうと、「これはアクティブに動かれる方の仕様です。ご家庭使いでしたらあちらです」と言われた。何気ないアドバイスだったけど、かなりガッカリのボク。
みた感じ、車椅子のプロが見てボクはアクティブに外出する人には見えなかったらしい。君はあっちの車椅子だよと差し出してくれた。ありがたい話じゃないか。普通なら。なんとなくムッとなるボク。

アクティブと言ってもその車椅子はアスリートが乗るような憧れの車椅子ではなくって妻が介助できるようなブレーキのついた、ボクにあった車椅子だとボクは判断してリクエストしたものだった。なんとなくその一言で乗る気も失せてそこから立ち去ろうかと思った。
様子をきっとみていたそこにいた違う車椅子乗りのスタッフが、「このシリーズだったらフレームの色変えられますよ」と乗りたいとリクエストした車椅子を通路まで出してきて言った。「かっこいい介助してもらって乗る車椅子が欲しいんです」というと「それなかなかないですよね、皆無に等しい」と。「これはカッコよく作った方です」「やっぱりみんなそう思ってるんだよね」と思う。

そういえば「言い続けてください」確か以前大手の車椅子メーカーで言われたことを思い出した。こんなボクがなんの財力もなく言い続けていることで何かなるんであれば「かっこいいボクみたいな人の乗る車椅子が欲しいんです」言い続けますとも。

今年は、それでもそれに近い車椅子を見つけたから、世の中だって進歩しているってもんだ。
全盛を過ぎたんじゃないかって噂される展示会だけどそんなものをたくさんの中から発見できるのもこの展示会だったりするわけだ。あと、毎年顔馴染みにこの展示会で会えるのも嬉しい。ちょっと立ち話するだけでも面白い話が聞ける。リアルに会うってまあ、そう言うことだよねって思う。


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