土曜日の午前のRCCラジオ名物番組「一文字弥太郎の週末ナチュラリスト朝ナマ!」にお邪魔した。先月から月末に「神足裕司の今月はこれだ」というコーナーに出させていただいている。出ると言っても病気の後遺症で喋ることが不自由なので書いたものを岡さんが読んでくれている。
今月のニュースなどで気になったもののコラムを書かせてもらっているんだけど今回はGO TO
トラベルというリアルな旅とVRの旅についてを書いた。

このコラムにも何回か出てきているかもしれないが、実は夏ぐらいから東京都の「VRなど新技術を組み合わせた障害者や高齢者の皆さんが参加できるよう配慮された旅企画」というものに採択されて登嶋健太さんと一緒に旅を企画してきた。ボクの車椅子での生活を生かしてこんな旅はどうだろうと提案する。それを登嶋健太さんがVRで収める。車椅子でこの道は通れるのかとかお参りはできるのかとか、この店には入れるのか?とか泊まりの日程では風呂は入れるようになっているか?料理はどうか?雨だったらどうなんだろうとか様々な条件を試してみる。時には失敗もあるけど試してみないとわからない。



体験していただく高齢者や体が不自由な方に安全に楽しくなる無理のないように旅をしてもらうのに色々やってみる。そしてその行程をVRに収めるのだ。
それを旅に出る前の方々に見ていただく。VRで「ああ、こんなものが食べられるのね」とか、「ここには段差があるのね」とか「これなら私もできそう」とか「それならここはこういうものにマイナーチェンジした方がいいな」なんてあれこれ考えた。

そしてようやく出来上がった旅のプランを福岡の高齢者施設で見ていただいた。どんな反応が返ってくるかドキドキだった。

今まで一般的に言われていたVRでいく旅と違うのは風景を見せるだけではなくボクがどう旅をしているか車椅子でどうしているかが見られるというところだ。施設のご婦人たちはボクが仲見世で芋羊羹を食べている姿に食いつき「これ美味しそうねえ」としきりに仰り、階段の上にあるお参りの場所に「車椅子でどうするの?」と質問してくれ「ほらここにエレベーターがあるんですよ」と360度の映像をフルに利用の体験会となった。「東京うまれ東京そだちの夫に見せたいわ」としきりに言ってくれて「またここに行きたい」ともおっしゃってくれた。

コロナで現実のツアーの実施は当分不可能だがこの体験会でVRの旅の新しい可能性も発見できたように感じる。

そんなことを一文字さんと岡佳奈さんの前で登嶋さんが喋ってくれた。喋れないボクもマイクの前に座り挨拶ぐらい発したんだけど聞こえたかな?ラジオ出演はそんな副産物の威力もあった。
古巣のRCCのスタジオに伺えたこと一文字さん岡さん、RCCの皆さん、登嶋さん方に感謝している。

※神足さんの出演された回に興味あるかたは、Radikoのタイムフリーなどでご視聴ください。
「一文字弥太郎の週末ナチュラリスト 朝ナマ!」11月28日放送(9時ごろの出演です)


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