車椅子の生活になって初めて公共のバスに乗った。

バス停で待っていると運転手さんが降り口(ボクの住んでいる方では降り口だけど広島は乗る方かな、運転手さんがいない方のバスの真ん中あたりにある口)の段差の間からスロープを伸ばす。
で、スロープの上に乗って安全確認。バスの上まで乗せてくれる。さらにその入り口付近の椅子をふた座席たたんで車椅子の場所を作ってくれる。さらに車椅子を床にあるベルトで固定する。床からスルスル出てきてロック。

普段は全く気がつかない普通の座席だけれど車椅子の所定の場所となる。
で、運転手さんは何事もなかったように運転席に。バスを出発させる。
5分ぐらいはかかったか、時刻表に遅れは出なかったのかと変な心配をしたが、最寄駅に到着したのはほぼ予定時刻だった。
降りる時も最後の乗客が降りてから、スロープを出してくれる。「ありがとうございました」そう言ってバスの外で頭を下げた。感謝しかない。



あまりにスムーズで今までタクシーや自家用車で車椅子から降りて車に乗せてもらい、車椅子をたたみ、トランクにいれて、また車椅子に乗って‥という工程をやっていて、もちろんそれは移乗させてくれる人がいてのことでやっと出かけていたが、一度も車椅子から降りることなく目的地まで運んでくれる。今まで利用していなかったのが残念なぐらいだ。

電車には乗ったことがあったが、改札口で車椅子だと告げると降りる駅に連絡してくれている様子。連絡の取れた後電車に乗る。車椅子のスペースのある車両にスロープをかけてくれて乗る。
その時どの駅で降りるか車掌さんに伝えてくれている。なのでちょっと時間もかかるし大掛かりな感じがする。それがバスはその場でススッと乗れる。なんて楽なんだろう。バスってすごいなあ。
ボクみたいな車椅子の人間がしかも一人で移動できないボクが公共の乗り物に乗るってことはそれなりに誰かの手を煩わせるのは必須だ。

車椅子に乗っている知人に話したら「車椅子に乗っていたって、車椅子で通勤しなければいけない人だってたくさんいるんだからちょっと手を煩わせてしまうけど仕方ないよ。そうしなければ生きていけないんだから」と言った。
ボクは視野の問題もあり自分で車椅子を動かすことはなかなか難しいが、自分で移動しなければならないのならば、その社会のシステムにありがたく乗っかっていくしかない。
まだまだボクは車椅子乗りのアマちゃんでもうちょっと世の中にも頼ってみてもいいんじゃないかなって思ったりした。
バスに乗って夕飯の買い物に行こうと思う。