8月27日 文藝春秋から『コータリン&サイバラの 介護の絵本』が発刊となる。



サイバラとはもう30年くらいの付き合いになる。
大学を出て間もない、とっても面白い変わったイラストレーターがいるからと紹介された。
ボクもサイバラも怖いもの知らずでゲリラ的なグルメの記事を週刊誌で書いた。行った飲食店の正直な感想を書いた。美味しくないものは美味しくない。店主が嫌いだ。もう正直すぎて来店を拒否された店もあった。もちろん取材だなんて予約するわけじゃなかった。こっそりいって豪快に食べて批評を正直にした。その連載は本になってベストセラーとなった。とにかくやんちゃな時代だった。

めちゃくちゃなお互いの人生を遠くから見つめる時代もあった。
あれから27年ぐらいかな。ボクは9年前にくも膜下出血になって半身不随の体になった。寝返りも打てないし自分ではどこにも行けない。誰かに手伝ってもらわなければ生きても行けない。
サイバラも結婚して子供も産まれた。旦那さんがアル中で苦労もしたし死にも直面した。サイバラ自身は人気イラストレーター(漫画家)の不動な地位を築いたし、今や愛する高須先生も近くにいる。

あの頃に比べたら随分大人になったもんだとつくづく思う。面白がって罵り合っていたボクたちも連載で読んだ相手の文章やイラストを見て自然に涙が出てくることもあった。サイバラはそれを「綺麗なコータリン」という。「綺麗なコータリンがいてずるい、泣いちゃったじゃないか。」と。原稿を書いてイラストを書いてもらうために最初の読者がサイバラだ。そこで思ったことをイラストにしてくれる。ボクは記事の公開前にイラストを初めてみる。そのイラストを見てサイバラの心の中を何回も見たようでドキッともしたし涙したこともあった。サイバラも幾度として綺麗なコータリンも見て泣いたじゃないか、と書いてきた。いい人間になったわけじゃない。けど、昔を知っている戦友だけに大人になった自分をさらけ出している姿に感動したりするのだ。六十三にもなって大人になったなんて変な話だけど、まだまだひよっこなボクなのである。
ぜひ大人になった二人の本を読んでほしい。

神足裕司 西原理恵子『コータリン&サイバラの 介護の絵本』(本体1,500円+税)
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163912486



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