ボクがお手伝いしている会に「シン・ロウジン」という会がある。よく話に出てくるので覚えていらっしゃる方もいるかもしれない。

東京大学の先端科学研究所稲見・檜山研究室の登嶋健太さん率いる会だ。ふだんは、なかなか外に出られない高齢者や障害を持った方などのために、これまた高齢者や登嶋さんが撮ってきた世界中の360度カメラの映像をお見せする活動だ。

動けない方がいってみたい、例えば昔住んでいた場所、小学校、旅行にいった思い出の地などを撮りにいってお見せする。

撮る側の高齢者はアクティブシニアと呼ばれる元気なお年寄りたち。登嶋さんに360度カメラの撮り方を習った。

ボクは身体が思うように動かないがそのお仲間に入れてもらって撮影をしている。付き添いの妻を除いたらボクが一番若い。90歳オーバーの方も一緒にワークショップに参加している。

撮影に歩き仲間にも会う。

「見たい」と言ってくれているベッドの上の高齢者に喜んでもらいたい。そんなモチベーションで活動も活発だ。ボクは、入院中は見るほうにまわり、元気なときは撮る側にまわる。ボクの精神面でもかなり有益に働いていると自分でも思っている。昨年「もうだめだ・・・」そんな弱気になっていたとき病院のベッドの上でみた「シン・ロウジン」のワークショップの様子は、ただただそこの様子を写しているだけなのだが社会の窓がそこにあるようで、「繋がっている」そう実感できて嬉しかった。

そんな活動をしている「シン・ロウジン」だが、このたび稲見・檜山研究室のバックアップのもと学校生活もままならない学童施設に通う小学生に「VR旅行」をプレゼントした。




計画が決まってから横浜市の学童施設にプレゼントするまで10日間あまり。スピーディーな対応だった。「シン・ロウジン」のメンバーが「VRキット」の袋詰めや旅行を見られるようにするQRコードなどを準備。高齢者だけではないね。「いま新型コロナウイルスで停滞している日本でなにができるか・・・どうしたらよいか・・・VR旅行で喜んでもらえるなら」そんな考えがスムーズに行動に出たかたちとなった。



新型コロナウイルスの感染が心配なので、寄贈した学童施設でも子供達には直接合わず、遠隔で登嶋さんが子どもたちと会話した。ボクたちも映像でその様子が見られる。手前味噌ではあるが、こんなに子どもたちが喜んでくれている姿が見られてほんとうにやってよかったなあ、そう思った。登嶋さんの顔もいつもにましてやさしかった。お届けしたのは、ハワイと新国立競技場を含むオリンピック関連の映像。皮肉にも当日オリンピックの延期が伝えられたが、子どもたちは新国立の映像を見て「すごい」「すごい」と連呼していた。迫力満点の360度映像をお届けできてよかった。(映像は子どもでも大丈夫な拡大鏡のキットを使用した)


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