こちらは
きょう午後3時ころの
広島市中心部にある
RCC屋上から見た様子です。
空は白っぽく
遠くの建物や山などが
霞んで見えています。
すぐ近くにある
広島地方気象台では
午後3時の観測で
視程(見通し)は8km、
「煙霧(えんむ)」を
記録しました。
ここ数日、広島市中心部では
空が白っぽく霞んでる日が
多くなっています。
8/5午前9時の様子ですが
この日も昼頃までは
霞んだ状態が続いていました。
会社にいると、いろんな人から
「なんだか最近空が白い」
「黄砂でも来ているのか」
などと度々尋ねられました。
広島地方気象台では
職員が3時間ごとに目で見て
空の様子を観測していますが、
8/3~8/5と本日8/7に
視程が10km未満となる
「煙霧」や「もや」を記録。
また、福山や呉や
中国地方の他県でも
機器による自動観測によって
同じようなタイミングで
「煙霧」や「もや」に
よるとみられる
視程の悪化が記録されています。
なぜ最近、広島の空が
白く霞んでいるのか…
その原因である可能性として
意外な出来事との関連が
指摘されています。
現在、活発な火山活動が続く
小笠原諸島の西之島。
ここ最近は断続的に
大量の噴煙を吹き出しています。
広島から直線距離で
1100kmあまり離れた
この島の火山の噴火が
広島の空が霞んでいる
原因ではないか、というのです。
こちらは7/28~8/7までの日中の
ひまわり8号の衛星画像です。
西之島から噴き出した火山ガスが
ここ1週間ほどは
あまり位置が変わっていない
太平洋高気圧の縁を吹く風にのって
南西諸島から九州、
そして中国地方へと流れ込み
広島の空が霞んだ可能性が
指摘されています。
自分も過去に何度か取材で
お世話になっている
PM2.5について詳しい
九州大学の
竹村俊彦主幹教授によると
噴石や火山灰は
サイズが大きいので
ほとんどが
火山の近くで落下します。
しかし、同じく
火山から放出される
二酸化硫黄は、
空気中で酸化して
硫酸塩エアロゾルとなり
PM2.5に含まれます。
広島県内では
空が霞んだ8/3~8/5や
本日8/7は
PM2.5の濃度が
「やや高い」値を観測しています。
PM2.5観測値:広島県大気情報ポータルサイト
竹村先生は
ここ1週間ほど、
広島をはじめ日本の広い範囲で
PM2.5 の濃度が高くなったのは、
大陸起源のPM2.5 よりも
西之島の噴火で放出された
火山ガスによるPM2.5が
大きく関係していると
指摘しています。
竹村先生の記事:夏には珍しいPM2.5高濃度 西之島噴火
大規模な火山噴火は
地球規模で天候に大きな影響を
与えることがあります。
平成の米騒動につながった
1993年の日本の記録的な冷夏は
その2年前にフィリピンで起きた
ピナツボ火山の大噴火が
関係しているとされています。
今回は、そのような
大規模な影響ではありませんが、
遠く離れた島の噴火がこんな形で
広島にも影響を与えることを実感すると、
あらためて自然の奥深さを
感じずにはいられません。
