岩永 哲


きょうの広島県内は芸北地域を中心に
局地的に発達した雨雲がかかりました。
北広島町王泊のアメダスでは
1時間65ミリの非常に激しい雨を観測。
北広島町や安芸太田町では
一時、土砂災害警戒情報も
発表されました。



南から暖かく湿った空気が入る一方で
冷たい空気を伴う上空の気圧の谷が通過して
大気の状態が不安定となっていました。

ただ梅雨前線は本州の南の海上に停滞。
きょうも中国地方には
梅雨入りの発表はありませんでした。
梅雨入りの平年日は6/7ころなので
すでに2週間ほど遅れています。




きょうの予報資料などをみると
梅雨前線は来週前半は
本州の南の海上に停滞する予想です。
広島県内では土日も一部でにわか雨が
あるかもしれませんが、
来週前半までは梅雨入りの発表はなさそうです。

ただ6/26(水)頃になると
梅雨前線は北上し、
その後は西日本付近に位置するようになります。
このタイミングでようやく中国地方に
梅雨入りが発表される見込みです。



中国地方で1951年の統計開始以降、
最も遅い梅雨入りの発表だったのは
1968年(昭和41年)の6/24です。
このままいくと今年はさらに遅くなり、
観測史上最も遅い
梅雨入りの発表となりそうです。



ただ梅雨入りが遅いからといって
大雨の危険性がないわけではありません。

ことしは九州北部地方も
まだ梅雨入りしてませんが、
過去に中国地方、九州北部地方ともに
梅雨入りが遅かった年には
記録的な豪雨が起きています。

おととしは「九州北部豪雨」が起こりました。
福岡県朝倉市では
24時間でおよそ1000ミリの
記録的な雨量を観測しています。

過去の参考記事:“未曽有の豪雨”は決して他人事ではなく…
        九州北部豪雨と中国地方の共通点
        

また1967年は「昭和42年7月豪雨」が起き
広島県内でも甚大な被害が出ました。
特に呉市では88人が犠牲となりましたが、
呉市や佐世保、神戸の急傾斜地で土砂災害が相次ぎ
多くの犠牲者が出たことから
急傾斜地の災害防止のための法律ができる
きっかけとなった豪雨として知られています。



来週後半はまとまった雨となる可能性もあります。
梅雨入りを前に身の回りの大雨災害リスクの確認や
大雨に対する備えなどを
いま一度、確認していただけたらと思います。






TOP