毎年、年始に行われる電子機器の国際見本市「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)」が1月7日から10日までラスベガスで行われる。毎年アスキーやいろいろな取材でボクも行っていた。そこでアップルのスティーブ・ジョブズにも会ったし、色々な発明や新製品に出会ったが、2011年に身体を壊してからは一度も訪れていない。

ところがボクが知っている会社がこのたび、商品をそのCESで出展することになった。もう2年以上その研究に携わっていた。まあボクは報告を受けるだけで、たまにそれを視察に行く程度。大学での研究からスポンサーがついて実際どういう用途で使うか、熱く語る会社の代表もいろいろな経路を辿った。その都度話を聞いて「やめたほうがいいんじゃないか」とか「できるところまで進むしかないね」なんていうアドバイスしかできなかったが、ようやくここまできた。
それがボクのよく知っているCESで発表されることになって嬉しさ倍増だ。
長年開発を進めてきた研究者や関係者の熱い思いを知っているだけに、我が子を世界に送り出す気分である。

その名も、暑熱ストレスセンサー『ロブセンス(lobesense)』



このセンサーは耳たぶの温度から脳温(脳の温度)を推測し、気温と湿度と共にクラウド上でAI解析を行って、個人別の熱中症の危険度をアプリやパソコンの画面で表示し、第三者が客観的に危険度を確認できるIOT(Internet of Things)。
耳たぶ温度と脳温の相関性は東北大学の研究から実証されており、ここから商品化にどう活用されるかが色々考えたところ。
画面表示だけでなく、危険度が上がるとアラートメールも送信されたり、ひとつの画面で多数の装着者を一覧表示できて転倒の検知も可能にしたり。それを考えているときは研究室で鍋をしたりキャンプのような生活をしたり、真剣に、なおかついくら時間があっても足りないといった感じだった。

熱中症は、周囲が心配して声掛けしても本人が大丈夫と言ってそのまま倒れることが多く、主観的な判断ではなく客観的な判断が重要で、このセンサーはかなり役に立つと思う。
これからもいろいろな用途が試される。

※暑熱耐性は個人ごとに異なり、個人でも体調によっても変わるため、暑さ指数(WBGT)だけで判断することは難しいとのこと。


タグ:テクノロジー 熱中症 新製品